dark and light's concerto[2]



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記事No	: 565
投稿日	: 2011/05/30(Mon) 01:34
投稿者	: ヨツケン

「ふうっ……暑い……」
青色のローブを羽織ったシミラ族の彼女、ラーミルはいつもの様に自宅周辺のグラスラ
ンドの野原を散歩していた、。しかし、今日は周りの様子がいつもと違っているように思
えた、遥か上空を浮かぶ虹の島々の影に入っているからなのか、不思議と空気が重く感じられた。そういえば、今日
の島々には虹が架かっていなかった。
「早く帰ろう……暗いですし……っ?」
帰ろうと自宅の方向に身体を向け、島々に遮られた太陽の方を見ていた時、島から何か
が落ちて来るのを彼女は見つけた。それは、ちょうど彼女の家の方に落ちていった。
「い、急がなきゃ!!」
何かに背を押され、彼女は自分の家の方向、何かが落ちた場所に向かって走り始めてい
た。普段読書と精神集中ばかりであまり運動する事のない彼女の心臓を、疲労が容赦なく
締め付ける。それでも、必死に走り続けようやく家にたどり着いた時、彼女はそれを見つ
けた。
「ちくしょ…う……」
騎士の様なマントに身を包んだそれを、この土地に長く住む彼女は見たことがあった。
以前虹の島々から虹が消えた事件の時に、虹が戻ってくる直前に英雄と遥か上空で戦って
いたダークマターと呼ばれる存在だった。
まだ意識は有るようだが、彼の行動は彼女の知っているダークマターの様な無感情な物
で無い様に見えた。
「く…そ……」
助けるべきか否か、おろおろするラーミルの方を一瞬見た後、ダークマターはその場で
意識を失った、と同時に側に落ちていた黒塗りの長剣も霧散した。それに気付いてようや
く彼女はダークマターに近づく、息も心臓の鼓動も感じられ無かったが、元々そういう種
族なのかも知れない。
「他の結びし像に惑わされず、自ら像を結ぶこと……だよね」
ふとそんな言葉を思いだし、彼女は倒れたダークマターを抱える。見た目に反し、体重
は軽く容易に運ぶ事ができた。
家の自らのベッドにダークマターを寝かせ、ラーミルはベッド横に配置した椅子に腰掛
け、手元に持って来た医術書を読む。寝かせた時に気付いた胸元に当たる部分の大きな切
り傷を思い引っ張り出したが、ダークマターの治療法については書かれていなく、それど
ころか読んでる内に意識が薄れていった。
「ううん……あっ……起きました?」
次の日、何かを感じて起きた時、彼女はベッドに突っ伏していた、どうやらあのまま寝
てしまったようだ。慌ててベッドから頭を離し、帽子と眼鏡を直して彼の顔を覗き込み、
少し取り繕いながらそう言った。
「おはようございます、身体は大丈夫ですか?」
そう言った時、彼は冷ややかに
「……何故助けた?」
と言ってラーミルの首筋に黒塗りの長剣を当てる。いきなりの出来事に何も反応出来ずに
彼女は黙ってしまう。
「……何故避けなかった?」
「な、なら貴方は何故斬らなかったんですか?」
驚きと恐怖に喉の渇きを感じながら必死にラーミルが言い返すと、彼は剣をしまって彼
女から眼を背けながら。
「私は戦う意思の無い者の命を無駄に捨てたくないだけだ」
「なら、私も貴方がそういう方だと思ったから避けなかっただけです、助けて貰った者の
命を奪う方だと私の鏡が像を結んだから……」
しばらくの重苦しい沈黙が続き、彼は急に名前を名乗った
「私の名前はロードだ、貴様の名は?」
「わ、私はラーミル、ラーミル・シミラです」
突然の質問につっかえながら答えると、彼は身体を起こして。
「そうか……ラーミル、ありがとう」
起き上がろうとして苦痛に悶えた彼を慌ててベッドに押し戻しながらそう言うと、最後に
彼は小声でそういってまた横になった。
「ど、どういたしまして」
彼の言葉に安心したからか、急に空腹を感じて朝食を作ろうと思い立ち、台所に向かい
つつ、彼に食べるか聞くと、ダークマターは食事を取らないと言われたので一人分だけ作
り、食べると何時もより何故か美味しく感じ、不思議と笑いが漏れる。朝食を食べ終え、
寝室に戻ると、ダークマターは眼を閉じていた、どうやらダメージは相当らしい。再びラ
ーミルは椅子に座り本を眺める。今度はダークマターについて書かれた本だが、どうみて
もやはり目の前の彼が本に書かれてる様な悪い事をする無感情な者には見えなかった。

*

「これは……またずいぶんと面白い事を考えたねダークマインド」
「くっくっくっ、そうだろう?」
暗い空間の中、グリルの目の前に置かれたブロックの一面に映し出された情景を見なが
ら二人は笑っていた。画面は左右に別れており、左には少女に握られた鏡が、右にはベッ
ドに死んだかの様に横たわる剣士メタナイトの身体が映っていた。
「まったく、こんな事しなくてもゼロがこの隊にはアレを与えてるから大丈夫だったのになぁ」
「それはそれは……だが、圧倒的な力で叩くのも悪くはないだろう?」
「それもそうかもね」
グリルが苦笑してブロックに映っていた映像を消し、ダークマインドに背を向け出入口
に向かう。
「おや?どちらへ?」
「ん〜軽い運動……かな」
*

「各員、戦闘配置!繰り返す、各員戦闘配置!!」
ハルバードの指令室でモニターを眺めていたワドルディと艦長のバルは驚愕した。モニタ
ーに映る敵影は雲の様に正対方向に出現し、その数は百を越えていて中心付近は向こうが
見えないほどであった。辺りには先程発令した警報が鳴り響き、赤い警告灯が点滅してい
る中を乗組員達が慌ただしく駆けて行く。
「ダークマターより遠距離攻撃!!」
「シールドを展開!!くそっこんな時に……!!」
数時間前、この艦の司令官たるメタナイトが意識を失った状態で発見された。今は医者
が診ているが、彼が居ないだけで艦内には動揺が立ち込めていた。しかし、この二人に動
揺している暇は無かった。
モニターを観察していたワドルディがダークマターから放たれた無数の黒い稲妻と橙色
の球体を見て叫ぶ。それを聞き、バルが苦い表情を浮かべながらレバーを下ろすと、ハル
バードの周りに薄緑色のシールドが張られそれらの攻撃を防いだ。以前のカービィ侵入に
よるハルバードの撃墜を受けて追加された兵装だ。
「敵、一部急速接近!!乗り込むつもりみたいです!!」
「各員に通達、弾幕を張って敵を近付かせるな!!メタナイツは甲板に上がって侵入してき
たダークマターへの対処!!」
「「了解!」」
通信機に向かってバルが叫ぶ、メタナイツが上がれば艦内への侵入はおそらく阻止出来
るだろう、後は眼前の敵の一掃だけ。メタナイトが居ない今、この艦を墜とす訳にはいか
なかった。
「よし、主砲の発射用意急げ、用意でき次第の発射を許可す……」
「バル艦長!敵軍中心付近に高エネルギー反応!!」
「なにっ!?」
慌ててバルがモニターを見ようとした瞬間、ダークマターが集まっていた中心付近が開
き、白に赤い斑点の様な模様のついた二十面体から、黄色のレーザーの様な攻撃が続けざ
まに二発放たれる。
「主砲は……まだか!!くっ総員衝撃に備えろ!!」
溜まっていない主砲のゲージを見てバルが叫ぶと艦内に大きな揺れが続けざまに二回起
こる、同時に指令室の様々な計器がエラーを訴え赤を灯す。
「な、なんて威力だ」
「し、シールド消失……主砲のチャージも止まっています……」
「ここまでか……」
シールドが無くなればダークマターの侵入を拒む物は無くなってしまう、いくらメタナ
イトに鍛え上げられたメタナイツでも全てを倒すのは不可能だろう。それは敗北を表して
いた。バルとワドルディは絶望にかられ座り込む。
「メタナイトさまごめんなさい……」
「座ってる場合じゃ……!!無いぞっ」
不意に通信が入ってくる後ろで激しい戦闘の音が聞こえるがメタナイツの声だと直ぐに
判った。
「二人はメタナイト様を連れて早く脱出するダス!!」
「それまでは持ちこたえて見せます!!」
「さぁ早く!!」
メタナイツ達の声の後ろからも爆発音や金属音に混じって乗組員達の声が聞こえた、こ
んな状態なのにまだ誰も諦めてはいない声だった。
「おまえら……」
「メタナイト様を頼みます!!」
「ワドルディ頼むぞ……」
「はいっ!!」
その後、二人は必死に走った、乗組員達に護衛されながら脱け殻の様なメタナイトの寝
室までなんとかたどり着き、彼を抱え、混沌と化したハルバードから海への脱出に成功し
た。海からなんとか上がった時ハルバードはまだ飛んでいた、ダークマターの雲に包まれ
て。

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★時間軸テンプレート
・ロード陣営
No.547>No.565前半 
・カービィ陣営
No.547 >No.562 >No.564
・デデデ陣営
No.562
・メタナイト陣営
No.564>No.565後半

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記事No	: 571
投稿日	: 2013/05/25(Sat) 13:25
投稿者	: メタル

「あぁー、こりゃ酷い有り様だな」
崖から、ダークマターの雲に包まれたハルバードを見て苦笑するバイオスパークが一人いた。……彼の名はサン。
「よっしゃ、一暴れしてやるか!」
サンは近くに飛んでいたブロンドバードに乗って、ダークマターの雲に包まれたハルバードへ飛んでいった。



「よっと」
ブロンドバードから飛び降り、メタナイツ達が戦っている甲板へと降りる。もちろん、メタナイツ達はサンの存在など気にもしていない。
「絶対、このハルバードは落とさせないダスよ!!」
メイスナイトがモーニングスターを振り回し、襲って来るダークマターを一掃する。少し暗いせいなのか、ダークマターの動きが俊敏だ。
「へっ、少し暗けりゃ向こうが有利ってことか」
サンは襲って来るダークマターをクナイで切る。ダークマターが怯んだ隙にバックステップをとり、スプレー缶のような物を懐から取り出す。
『閃光手榴弾』
「これでも喰らうんだな!!」
サンは閃光手榴弾のピンを引っこ抜きダークマターに投げ付ける。その瞬間、ダークマターが光に覆われた。
「…………やっぱり、ダークマターって強烈な光に弱いんだな」
目を開ける、そこには自分を襲っていたダークマターは消えていた。サンは、いくつもの閃光手榴弾のピンを木の棒に通す。
「援護するか」
サンはメタナイツの前に出てくる。「お前は誰だ!」と言う声が聞こえたが無視をする。
「目をふさげ!!後でどうなっても知らんぞ!!」
サンは閃光手榴弾のピンをぶら下げた木の棒で、閃光手榴弾のピンを一気に引っこ抜く。そして、ダークマター達に投げ付ける。
…………辺りが白くなった………




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キャラ設定

名前………サン
キャラ区分……オリキャラ
種族……バイオスパーク一族
陣営……中立
特徴……外見はバイオスパークを藍色にした色。武器はクナイ、ライフル、手榴弾類。背中には愛銃であるライフルを背負っている。


時間軸テンプレ

ロード、カービィ、デデデ陣営は dalc No.565 ヨツケンさん参照

メタナイト陣営
No.565>No.570

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